校長挨拶/学校の歴史

校長挨拶

ピュイ・ド・ドーム補習校に通っている子どもには、困っている仲間や、年少者を助けようとする「思いやりのある子」、地元クレルモンフェラン市の偉人ブレイズパスカルのように、難問を解決しようとする「自ら考える子」、誰にでも挨拶ができる、「はつらつとした子」に育ってほしいと日々願っています。

そこで、本校では「やさしく かしこく 元気よく」をモットーに、日仏二つの文化を愛する心をもつ国際人の育成に取り組んでいます。

フランスの現地校に通い、フランス人に囲まれて生活する中で、日本語能力を維持・向上を図るのは容易なことではありません。

ご家庭で子どもと一対一で取り組んでいれば、保護者の心が折れそうになってしまうこともあるかもしれません。

そんなときこそ「三本の矢」です。

アットホームな小規模校である本校では保護者同士が情報や悩みを共有し、支え合っています。

また、日本語教育が思うように進まないと悩まれることもあるかもしれません。

そんなときこそ「三人寄れば文殊の知恵」です。

本校では、保護者、講師が知恵を出し合い一丸となって、子ども達の日本語学習とそれに対するモチベーションを支えています。

子どもにとっても大人にとっても、一人ではないことが、勇気に変わり、心が豊かになり、世界が広がります。

見学・体験は随時受け付けています。

ご興味のある方は、まずはメールでお問い合わせください。

皆様からのご連絡、お待ちしております。

ecolejaponaisedupuydedome★gmail.com (★を@に変えてください)


                    2024年~ ピュイドドーム日本語補習校校長 

                                                                                              校長  遠藤 令子 



2012年~2024年ピュイドドーム日本語補習校校長 楠ともか


学校の歴史

2010年、ある一人の駐在員ママとの出会いがいちご会の始まりです。                        日本人コミュニティーもなく、1歳半のこどもが日本語で一緒に遊べる友達もいなく、同じような子育ての悩みを共有できるママサークルもない、そんなフランスの田舎町での駐在中の子育て中のお悩み相談から、いちご会のキッズイベント、親子交流ピクニックなどを開催するようになりました。

直接的な参加だけでなく、既知感としてのいちご会、「日本人コミュニティーが存在する」という安心感につながる会となり、在仏日本人の方々に安心してフランス生活、子育てをしていただけるようにと願っております。

ピュイ・ド・ドーム日本語補習校は、2013年(平成25年)9月に開校致しました。

2019年(令和元年)日本政府援助対象校として認可されました。

創立者 櫻井  

Fondatrice  SAKURAI

共同創立者  プラ 智子       

Co-Fondatrice  PLAT Tomoko

La Montagne 2013年9月9日        地元新聞 ラ・モンターニュ 土曜の朝の日本の学校

クレルモン⁻フェラン市の学校風景の中に、今までなかった学校がひとつ、マシヨン教育学園で開校クレルモンフェラン市の国際性に未だ疑問を持つ方がいるかもしれないが、マシヨン教育学園を一度訪れれば、それらの疑問はなくなることだろう。そこには幼稚部からテルミナル(最終学年)まで、30カ国の異なった国籍を持つ生徒たちがいる。          

そして最近、日本の学校がやってきた。

10年以上前からマシヨン教育学園はその国際性を強みとしている。現在、両親がクレルモンフェランに数ヶ月から数年在住している家庭の子女195人(30カ国)を受け入れている。ミシュラン工場の関係もあり、この地域での海外からの駐在家庭の数はかなりのものになっている。

パートナーシップ       マシヨンと企業の間には10年以上も前からのパートナーシップ協定がある。そのつながりによって、例えば小学校から既に英語教師が来て英語の授業が受けられるような体制(一部の生徒は週に9時間まで!)が可能になっている。

先週土曜日の朝は、そこに日本が迎えられる日だった。マシヨンが今後、毎週土曜日午前に日本語補習校を受け入れることになったからである。アソシエーション「いちご会」(クレルモンフェラン在住の日本人が参加している団体)が当初のイニシアティヴをとり、そこにマシヨンが積極的な支援をすることになったものである。

大切な文化のきずな         学園は校内の教室を提供し、そこで20人あまりの生徒たちが、母国語である日本語での教育を受けるようになる。午前の授業は日本の教員免許を持つ二名の教師によって行われ、マシヨンおよび他校に通っている生徒たちが授業を受ける。リヨン領事館の野口修二領事は、「ローヌアルプ地方には、既に三つの日本語補習校があるが、オーヴェルニュ地方では初めての学校になる。領事館の主要任務の一つとして、在仏邦人が生活しやすい環境を作るということがあるが、子女教育はその中の優先事案の一つである。たとえこの子供たちのうちの何人かが既に日本語を話せたとしても、彼らが母国語である日本語で授業を受けられるようにすることは重要だ。」とのコメントを伝えた。音楽で開校式典は歌で始まった。生徒たちが日本の国歌を歌ったのである。アソシエーション代表、櫻井佐友里、マシヨン校長 ジル・シャバネル氏をはじめとする来賓の式辞のあと、式典の朝はミニコンサートで締めくくられた。

(写真のコメント)

子供たちは国歌を歌い、リヨンの領事、副領事をはじめとする来賓をもてなした。

翻訳 松下